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スタートアップの飛躍へ!「千代田CULTURE x TECHアクセラレータープログラム2025」が始まる
創業支援の新たな取り組み

千代田CULTURE x TECHでは創業支援の新たな取り組みとして、令和7年度より「千代田CULTURE x TECHアクセラレータープログラム2025」をスタートしました。創業5年以内のスタートアップを対象に、事前審査を経て8社を採択。8月から3か月間、各社の事業が飛躍できるようサポートしていきます。
プログラムのサポート内容は「伴走支援」と「座学」の2本立てです。伴走支援ではメンターによるメンタリングを3か月のプログラム期間中に受けることができます。また、全5回の座学では、テーマ別に専門家を招いて事業成長に不可欠な要素を学んでいくほか、採択者同士の意見交換を通じて、相互に高め合うことを目指していきます。
Day1「強みの言語化」ワークショップを開催

8月5日――全8社の参加者が初めて顔を合わせる記念すべき日になったこの日、プログラム第1弾としてマーケティングをテーマにした座学とワークショップを開催しました。講師に株式会社SALT代表取締役の土倉康平氏を迎え、「自社マーケティング戦略をつくってみよう〜自社サービスの『強みの言語化』ワークショップ」と題して、濃密な学びの時間を過ごしました。
まず、座学の前半パートでは土倉氏より、マーケティングに対する考え方やアプローチが示されました。マーケティングは一般的に“売れる仕組みづくり”と言われる中、ユーザーの課題を解決するという視点を持つことが重要で、そのためにどのようなマーケティング戦略をとる必要があるかについて説明がありました。
また、土倉氏は結果が伴わないマーケティングの背景に、戦術(具体的な実行手段)から取り組んでしまうケースがあると指摘し、「大事なのは戦略作り」(目的達成のためのシナリオ/コンセプト)と話しました。マーケティング戦略はゴールから逆算して施策を線でつないではじめて、シナジーが生まれるのです。
そして、高いシナジーを生むために目を向けたいのが、マーケティング戦略立案のプロセスです。土倉氏は特に、SWOT分析、3C分析を解像度高く行うことを説きました。これにより、プロダクトの差別化ポイントや市場内でのポジションを明らかにできます。同氏は「強みを言語化できると、相手に伝わる」と話しました。
初対面でも会話が弾んだ実践ワークショップ

座学で学んだことを実践するべく、後半はワークショップ形式で進行しました。参加者8社を2チームに分け、各自が自身の事業の強みを言語化し、3C分析を実施。チーム内で活発に意見を交わしました。
どの参加者もすでにプロダクトをローンチしているため、事業内容や分析結果の解像度が高く、フィードバックや質問も非常に具体的でした。土倉氏も「第三者からの意見は非常に参考になる。遠慮せずに伝えあってほしい」とアドバイスを送りました。
参加者は出会ってからわずか2時間しか経っていませんでしたが、初対面とは思えないほど会話が弾み、参加者同士の横のつながりを築く貴重な機会となりました。

Day2は「人材」がテーマ
次回のDay2(8/22開催)は、東京圏雇用労働相談センター相談員の松山太郎氏を講師に迎え、「成功に必要な人材と出会うために〜スタートアップ企業が知っておくべき採用・雇用契約を学ぶ〜」をテーマに開催します。千代田CULTURE x TECHでは区内スタートアップの劇的な成長に向けてサポートしていきますので、引き続きご注目ください。